ツーリングルート
2022/05/31 火曜日 晴れ
今回の西日本ツーリングでは初めてバイク移動無しの日。広島県福山市の昭和香る港町、鞆の浦を丸一日満喫。
観光スポット
歴史ある港の街並み
昨日とはうって変わり、朝から日差しが照り付ける晴天。日焼け止めと虫よけを塗りまくり、まずは墓参りへ出発。1000年以上前(!)から港街として繁栄していた鞆の浦は、街全体が歴史博物館の様な街並みで見どころだらけ。2017年には、国の重要伝統的建造物群保存地区に設定されたとの事。
昭和の街並みを再現したテーマパークでしか見ない様な看板がリアルであったり。

標識や自販機が無ければ、江戸時代にタイムスリップしたのかと錯覚するような街の風景だったり。

歴史的建造物として文化財になりそうな、洋風の建物だったり(もともとは散髪屋だった様)。

時代劇のロケーションになりそうな小道であったり。

とにかく、歩いているとそこら中で足を止めて暫く眺めていたくなる光景に出会える。
沼名前(ぬなくま)神社
古くからの港町の為、人の交流が多かったらしく、ゆえに立派な神社仏閣がたくさんある。
沼名前(ぬなくま)神社は見栄えのする参道を持つ。

大鳥居を通り、拝殿へと続く幅の広い階段の両脇には、細かい細工がなされた立派な灯篭が複数ある。

階段を上った先に立派な拝殿がある。敷地も広々としており、日本三大火祭りのひとつと言われる、お手火(おてび)祭など色々な祭事がここで行われるとの事。この日は静かな雰囲気だったが、祭りがある時は活気に溢れて賑わうのだろう。そのころにまた来たいな。

医王寺
街から少し離れ、山方向にゆるやかな坂道をゆっくりと上り、歴史を感じさせる静かなお寺「医王寺」に訪れる。

山腹の高台にあるため、鞆の街と瀬戸内海が一望できる。これぞ瀬戸内海という島々と静かな海、行き交う船の景色は必見。

鞆の浦 a cafe
港町鞆の浦のシンボルとして、江戸時代から船の出入りを誘導してきた常夜灯。昼ごはんには、その常夜灯すぐ横の江戸時代(!)に建てられた古民家を利用して営業している、おしゃれなカフェの「鞆の浦 a cafe」にお邪魔した。

まずはビールと瀬戸内レモンハイを注文し、街歩きで乾いた喉を潤す。バイクの運転が無い日は昼から呑めて最高!

一皿目はちりめんじゃこのパスタ。ちりめんじゃこの食感がアクセントになっていて、美味しい。

二皿目は瀬戸内レモンのピザ。こちらは、レモン+バルサミコ酢の酸味が強く、かなりユニークな味で、好みが分かれそう。

仙酔島
港から市営船「平成いろは丸」乗り、5分ほどで到着する仙酔島に。「仙人が酔うほど美しい島」というのが名前の由来らしく、その名の通り白い砂浜が美しい海水浴場や、手つかずの自然が残る風光明媚な島。この日はほとんど人影もなく、プライベートビーチ感をゆっくりと満喫した。泳ぐにはまだ早かったが。

瀬戸内海を行きかう船を眺められる展望スポット、それらに続くトレッキングコースや海沿いハイキングが楽しめる歩道など複数あり、自然のゆったりとした空気を満喫できる。

ただ、飲み物の自動販売機は船着き場にあるものの、売店や飲食店などの店は無いに等しく、軽食やおやつなどは渡航前に用意した方が良いかも。
夕景
仙酔島から街に戻り、夕暮れ時まで宿で休憩した後、再度港方面に夕涼みに出かける。
仙酔島へ渡るときに乗船した「平成いろは丸」も、最終運航を終えて港に帰って来ている。地元の方々がゆっくりと釣りを楽しむ姿も見られる。全てが港町の緩やかな時の流れを感じさせ、心地よい夕暮れの時間が流れる。

暫くすると常夜灯にも灯がともり、一日の終わりを告げる。

弁天島に建つ朱色のお堂もライトアップされ、幻想的な雰囲気を演出する。

鞆の浦らーめん 鯛丸
居酒屋好きの自分にとって鞆の浦の物足りない点の一つが、店が少ないそして閉店時間も早いという事。そんな中、比較的遅くまで営業しているラーメン屋さん、「鞆の浦らーめん 鯛丸」を発見。ラーメン屋さんなら餃子くらいはあるだろうと、夕食に行ってみた。

この店が大当たりで、居酒屋メニューもたくさんあり、しかも餃子も皮から作っているなどしっかりした味で、しかも安い。地元鞆の浦の「練りもの天ぷら三種盛り合わせ」や手作り餃子、鶏のから揚げなど全て美味しく、酒の方も、店の方との会話も進み、写真を撮り忘れた(笑)。最後に店の名物「鯛塩らーめん」を〆に頂いた。これが、あっさり味の中に、魚介の出汁がしっかり香る、呑んだ後に絶品のラーメンだった。もし鞆の浦に訪れる方がいれば、是非ともお勧めしたいお店だった。

ほろ酔い気分で店を出て、心地良い潮風にあたりながら宿に戻り、明日からのルートや天候を確認しつつ、まったりと夜の時間を過ごし就寝。
鞆の浦、本当にいい街だった。
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